50歳ナース〜hungry for〜

今があるから、未来があることをモットーに。石橋は渡ってみなけりゃわからない。

虐待.不適切なケア

先日の精神科病院の案件から、現在勤務している病院もかなりピリピリとしている。

医療安全委員会や行動制限最小化委員会や管理者より、日々職員へ色々と課題が舞い込んでくる。

 

2016年に石川県野々市市精神科病院での身体拘束後の死亡事故の事例。

 

同じ精神科看護の現場で勤務する者として、とても辛くなった。

以前勤めた精神科病院でも、行動制限として信じられない光景を目にしてきた。

「辞めていなかったら私自身が病んでいたんじゃないか」と、本当に怖くなる。

しかし、そう感じない職員もいるからもっと怖くなる。

本当に精神科看護は、遅れている。こんなに人権に慎重にならなければならない現場なのに、何年も何年も同じ事のくりかえしだ。

すでに個人の問題ではない。

精神科看護師として、迷いのない看護を責任を持ってできる環境を提供してほしい。

 

こころのコップ見えてますか?

あなたのこころのコップには、

「どのくらい」

「何が」入っていて、

いつから待ち続けてますか?

イメージしてみましょう。

 

こころのコップの中身の量=ストレスの量

こころのコップの中身の質=ストレスの種類

こころのコップを持つ時間=執着

 

コップの中身の量が多ければ、コップを傾けて中身を出して、軽くしましょう。次のストレスがコップに入らなくなります。

コップの中身は、大きな塊ですか?それともサラサラとした細かなものですか?まず、コップに入れるため物は、大きなものから入れましょう。先に、粒子の細かいものから入れると、大きな塊が、入らなくなります。

コップの中身は、少なくても、待ち続けると腕が痛くなったり、痺れて来たり体調が崩れます。コップの中身の量が多ければ、もっと辛くなるでしょう。一旦、どこかに置いて休みましょう。

苦しいときは、自分のこころのコップの量や質、そしていつから待ち続けているのか、客観的に考えるといいでしょう。

 

 

 

 

 




 

本当のタイムマネジメント

作業の生産性を上げるために、時間管理(タイムマネジメント)が大切だという。

家庭を持つ女性達は、子育て、家事、仕事、介護と時間がいくらあっても足りないんじゃ無いかと思う。現実、私も若い頃は24時間では足りないと思っていた。

子どもが発熱すれば、実母に預けるのか、仕事を休むのか、体が2つに分けられれば悩まなくて済む。悩むだけで無い。具合の悪い子どもを誰かに預ければ、母親失格と自分にレッテルをはり、仕事を休めば、職場に迷惑をかけると落ち込む。とても辛かった事はとても良く覚えている。

毎日忙しいあなた。

残業中に母親失格だなぁと子どもの事を考え、子どもと遊んでいる時に、仕事の事を考えていませんか?それは、本当のタイムマネジメントでは無いですよ。

確かに短い時間かも知れないけど、子どもと遊ぶ時はひとしきり遊ぶ事に夢中になりましょう。残業の時は、家庭の事は誰かに任せて、仕事の事に集中する事。それが、本当のタイムマネジメントなんじゃないかな。

 

ナラティブ

ナラティブという言葉を聞いたことがありますか?最近ではナラティブマーケティングやナラティブアプローチなんていう言葉が良く聞かれるかと思う。

看護でのナラティブは

『臨床での出来事やその場面を一人称の物語風に記述したもの』

先日、職場でナラティブ発表会が開催された。

自分自身の看護観や人生観を出来事を通して、原稿を作った。原稿を書くにあたって、50年も生きていて、25年も看護の仕事をしていると、沢山の出来事があるように感じるが、すっかりと忘れている。患者さんとのエピソードもこれと言って思い出せず、さて‥。と悩んでしまった。

なぜ、この仕事をしているのか?と考えると、3人のレンガ職人の話を思い出す。

これしかできないから、看護の仕事をしている。いやいや、そうじゃない。誰かの為にたちたいからこの仕事をしているのだ。精神疾患を患っていても、一度の人生。悔いなく生きて欲しい思う。

そして、ナラティブを語る事で、これからの自分自身の課題や、まだやり残している事にも気づかされた。

https://amzn.to/3Z75xXT

粗探し、嫌味、悪口を言う人への対応

職場には、必ず一人はいるんじゃ無いかなぁ。

人の粗探ししたり、嫌味を行って来たり、悪口言う人。

人の粗探しする人、悪口を言う人は、かわいそうな人として見守ってあげよう。いらっとするかも知れないけど、その人暇なんだよね。自分の仕事に真剣に向き合ってたら、そんな余裕ないでしょうね。そして、他者の良いところに目がいかない不幸な人なわけだ。

嫌味を言ってくる人も、嫌味を言った相手の反応を楽しんでるだから、嫌味を言われた時は、

「へ〜」「そうなんですね〜」と

そっけなく返そう。そうすると、相手は面白くないし、嫌な気持ちになるから、言わなくなる。

精神科病院の実態

日本の精神科病床は、他国とは反対に増やし続けて来た。世界の精神科病床の総数の1/5のベットが日本存在しているらしい。こんなにも、病床数を抱えているにも関わらず、医療従事者の中でも、なかなか、話題は少ない。

精神科特の治療として、閉鎖病棟保護室、隔離、身体拘束と言う行動制限がある。そのため、精神科での治療は、閉鎖的になりやすい。

私は、あまりコロナ禍による影響は感じていない。精神科病院は、昔から閉鎖的な環境のように思う。

八王子の精神科病院での出来事は、氷山の一角のように感じるのは、私だけでは無いように思う。

もっと、開かれた治療環境を考える必要がある。

ボランティアが、患者さんのお話を聞いてくれるようなシステム。

行動制限最小化委員会では、第三者の介入など、行動制限をしなくても良い環境づくりも必要では無いだろうか。

 

夜勤の巡視

勤務は二交代だ。夕方5時ごろから、翌日9時までの夜勤になる。消灯までは、夕食、食事介助、内服、トイレ誘導、オムツ交換、経管栄養、点滴などなど盛りだくさんだ。

消灯が過ぎたら、1時間または、30分毎の巡視がある。私はこの巡視が嫌いだ。音を立てないように病室の一つ一つドアを開け閉めし、足音を消して見回る。ドアの一つ一つも建て付けが違うから、とても気を使う。

そして、患者さん一人一人、呼吸音や胸、腹の動きを見て、安否を確認する。

巡視の度に、患者さんが安全に睡眠できている事に、胸を撫で下ろす。

看護ステーションにいても、物音に耳を傾ける。患者さんが転倒したりしていないか気になる。

夜中に看護ステーションの電話なんてなった時は、心のざわつきが止まらなくなる。

 

最近は日の出も少し早くなり、外が明るくなると、気持ちも少しホッとしてくる。

 

穏やかな夜で本当に良かったと、帰路に着くのだ。