夜勤中、巡視を1時間または、30分毎に行う。大体は、尿失禁に伴うオムツや衣類の交換だ。たまに、そこら辺に放尿もある。
マスクでほぼ顔をかくして、ちょっと暗い中なので、笑顔までは振りまけないが、「大丈夫ですよー」と声をかける。
本音は違う。「あーマジか」「めんどくさいなぁ」と思っている。
白衣の天使とて、夜中の粗相の始末にまでかんだいにはなれない。
ただ、ただ、これが私の仕事なのだと言い聞かせて、仕事する。
だんだん、夜が明けて明るくなると共に、
「あと少しでも夜勤から解放される」とポジティブな思考になっていく。