50歳ナース〜hungry for〜

今があるから、未来があることをモットーに。石橋は渡ってみなけりゃわからない。

夜勤の巡視

勤務は二交代だ。夕方5時ごろから、翌日9時までの夜勤になる。消灯までは、夕食、食事介助、内服、トイレ誘導、オムツ交換、経管栄養、点滴などなど盛りだくさんだ。

消灯が過ぎたら、1時間または、30分毎の巡視がある。私はこの巡視が嫌いだ。音を立てないように病室の一つ一つドアを開け閉めし、足音を消して見回る。ドアの一つ一つも建て付けが違うから、とても気を使う。

そして、患者さん一人一人、呼吸音や胸、腹の動きを見て、安否を確認する。

巡視の度に、患者さんが安全に睡眠できている事に、胸を撫で下ろす。

看護ステーションにいても、物音に耳を傾ける。患者さんが転倒したりしていないか気になる。

夜中に看護ステーションの電話なんてなった時は、心のざわつきが止まらなくなる。

 

最近は日の出も少し早くなり、外が明るくなると、気持ちも少しホッとしてくる。

 

穏やかな夜で本当に良かったと、帰路に着くのだ。