50歳ナース〜hungry for〜

今があるから、未来があることをモットーに。石橋は渡ってみなけりゃわからない。

五十にして天命を知る

昨年、放送大学を2年休学、10年かけて卒業した。放送大学で学習をしようと思ったきっかけは、人生の生きづらさだった。30代後半で夫婦別居、子育てや仕事の人間関係に疲労困憊していた頃だった。大海原を目的もなく、ボートを漕いでいるような感覚だった。

その頃、初めて精神科看護の領域の仕事に転職した。患者さんから「何のために生きているのか」と質問をぶつけられる。私自身も何のために生きているかわからないのだから、看護師のくせに答えられない。職場の先輩から、勉強すると生きやすくなるかもねとアドバイスをもらい、経済的にも優しい放送大学の入学を決意した。

学習を進めていくうちに、こごなっていた糸が解けるように、徐々に私の心もほどけていった。患者さんと自分の人生観を重ね合わせ、自分の人生の課題を教えてもらったのだ。

五十にして天命を知る

孔子は語っている。

歳を重ねることでできるようになったこと、わかるようになったと60.70歳になっても前向きに捉えている。

大海原でのボート漕ぎも、目的の島が見えてきたわけだ。